5月4日午後 昨日カトマンズ入りしたピースボート災害ボランティアセンター(以下PBV)のロビンとサイモン、市民メディアの8bit newsから蜂谷さんと一緒にCWINを訪問しました。PBVはシャプラニールと一緒にヌワコット郡での物資配布を行っています。
CWINでは、地震発生以降から若いネパール人が集まり、支援物資のパッキングや積み下ろしに協力しています。一日150人以上がボランティアをしているということで、作業場所の確保や指示をするだけでも大変。そこで、災害時のボランティアコーディネーションや災害ボラセン運営経験豊富なPBVと一緒に、CWINが効率よく救援オペレーションをするために、ボランティアリーダー育成の手伝いができないかと考えたのです。
<米やダール豆を小分けにして、一世帯分ずつ箱詰めするボランティア>
CWIN代表のスムニマさんはこちらの提案を気に入ってくれたようで、手始めにスタッフ向けのセッションを行うことになりました。まずはマネージャーレベルのスタッフ全員に安全管理について簡単なオリエンテーションを実施、スタッフの反応を見ながらその後の計画を立てることになりました。
5月7日(木)、先日と同じメンバーでCWINを訪問。CWINが救援物資の箱詰め作業のためにに特別に借り上げた貸しパーティースペースを視察しました。写真を撮ったり、ボランティアとも少し話をして情報を集めながら、午後のオリエンテーションの準備です。
<揃いのTシャツを着ているのはこれまでに少なくとも1回CWINでボランティアをしたことのある若者>
午後3時、 CWINのマネージャー18名、代表のスムニマさん 、時間通りに全員が揃いました。目の回るような忙しさの中で、どれだけみんながこの時間を大切に思っていてくれるかの現れです。
今回のセッションでは、この2日間の訪問で目についた点を写真で確認しながら、ボランティアの安全性を確保する必要性について話しました。あるスタッフは、写真を見るなり「私の頭にも積み上げられたダンボールが落ちてきたわ!」と声を上げて、みんなの笑いを誘っていました。
<PBVセーフティーオフィサーのサイモン>
オリエンテーションの最後に、せっかく集まっているボランティアの力をもっと引き出すためにボランティアの中からリーダーを育成するという考えについてどう思うかと参加者に訊ねたところ、今すぐにでもやりたいという反応がありました。スタッフが今の状況を改善したいと思っていることが確認できたので、来週の早いうちにスタッフを対象とした半日研修を実施することに決めました。
研修の詳細についてはこれから確定していきますが、日本とネパールのNGOが協力して、ネパール初かもしれないのボランティアチーム作りの第一歩を踏み出す予定です。
5月8日 ダッカ事務所長 藤﨑文子