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雨期の始まるネパールでは、なんとか雨露をしのぐスペースがほしいという声があるものの、なかなか遠隔地には届いていませんでした。そんな中、シャプラニールが日ごろからチトワン郡で洪水の防災事業を一緒に行っているネパールのパートナーNGOであるRRN(Rural Reconstruction Nepal)という団体を通じて、カトマンズから東に約130kmのラメチャップ郡パッカルバース村の1363世帯にビニールシートやロープ、毛布などを届けてきました。5月14日、15日のことです。

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多くの人々が支援を待ちわびる中、配布をスタート。混乱を防ぐため、配布する人々は事前に村に決めておいてもらいクーポンを配っておき、実際の配布作業には警察や軍の人々に入ってもらいました。大勢の人が集まり、地元の政党関係者が自分たちの手柄にしようと「自分たちがこの支援を取り付けてきたんだぞ」といったアピールをし始めてしまい、一瞬緊張が走りました。しかし、警察がいたこともありその場を治めることができました。

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山の中なので、持って帰るのも一苦労です。おでこから背中にまわしたヒモに付けたドコと呼ばれるかごに入れて背負ってゆっくりゆっくり帰るおばあちゃん。頭の上に乗せて頑張ってバランスを取りながら山道を登っていく少年。決してこのビニールシートだけで、あの地震がなかったかのような生活に戻れるわけではありません。それでも、ほんの少しほっとした表情がみんなの顔に表れたのが見て取れました。

カトマンズ事務所スタッフ ラリット・タパ