取り残された問題
バングラデシュの就学率は98%に達しています。
しかしその陰で、人が往来しにくい川の中洲に住む貧困層の子どもや
公用語が分からない先住民の子どもたちが
安定的に教育を受けられず取り残されています。
バングラデシュの就学率は
98%に達しています。
しかしその陰で、人が往来しにくい
川の中洲に住む貧困層の子どもや
公用語が分からない先住民の子どもたちが
安定的に教育を受けられず
取り残されています。
問題の裏側
バングラデシュでは、1990年に初等教育(1~5年生)が義務化され、2018年時点で初等教育純就学率は98%に達しています(バングラデシュ教育省 2018)。一方、地理的に人が往来しづらい地域や先住民に対象を絞ると就学率は80%程度で、ドロップアウト(中退)や落第が大きな課題となっています。
シャプラニールは、2012年から行政やNGOの支援が行き届いていない「川の中洲に住む貧困層(ノルシンディ県)」「公用語を持たない先住民が多く住む地域(ディナシプール県)」の子どもたちを対象に教育支援事業を実施してきました。その結果、子どもの就学率の向上や保護者が子どもを小学校に送り出すといった成果が出ています。しかしながら、両地域で共通の課題がいくつか残されており、初等教育から取り残されている子どもたちの現状を行政や地域社会がまだ十分に認知していません。
シャプラニールの取り組み
教育機関が学校の学習環境の改善に積極的に取り組むよう促し、
地域で子どもの学習を補助できる仕組みづくりをサポートしています。
また、地方行政がその責任を果たせるよう啓発活動にも力を注いでいます。
《共に活動に取り組むパートナー団体: GBK(Gram Bikash Kendra) 》
1993年設立。ディナジプールにおいて社会的な問題に強い関心をもつ若者たちによって始められた。
先住民、女性、子ども、障害者など社会的、経済的に不利な立場におかれている人々が、
エンパワメントされて本人や周辺が変化を促すため農村開発や生計向上支援等の活動を行っている。
《PAPRI(Poverty Alleviation through Participatory Rural Initiatives) 》
1999年、シャプラニールから独立してできた現地NGO。
首都ダッカの北東に位置するノルシンディ県(人口約190 万人)内に活動拠点をもつ中規模NGO として、
マイクロクレジット、保健衛生など、広く農村開発に取り組む。
教育機関が学校の学習環境の改善に積極的に取り組むよう促し、地域で子どもの学習を補助できる仕組みづくりをサポートしています。また、地方行政がその責任を果たせるよう啓発活動にも力を注いでいます。
《共に活動に取り組むパートナー団体: GBK(Gram Bikash Kendra) 》
1993年設立。ディナジプールにおいて社会的な問題に強い関心をもつ若者たちによって始められた。先住民、女性、子ども、障害者など社会的、経済的に不利な立場におかれている人々が、エンパワメントされて本人や周辺が変化を促すため農村開発や生計向上支援等の活動を行っている。
《PAPRI(Poverty Alleviation through Participatory Rural Initiatives) 》
1999年、シャプラニールから独立してできた現地NGO。首都ダッカの北東に位置するノルシンディ県(人口約190 万人)内に活動拠点をもつ中規模NGO として、マイクロクレジット、保健衛生など、広く農村開発に取り組む。
学校に対する取り組み
学校運営委員会(日本でいう教育委員会とPTAの機能を兼ねる)、教員などのステークホルダー(利害関係者)が、それぞれ学校の学習環境の改善に積極的に取り組むようになることを目指します。
例えば、学校運営委員会が定期的に会議を開催するための支援を行い、2事業地の間での経験交流を通じた能力強化を図ります。また、子どもたちが「学校が楽しい」と感じられるよう、運動会等のイベントを開催し、各対象校の生徒会を中心とした活動(壁新聞や植栽など)を行います。さらに、各学校で年間活動計画が策定、実践されるための支援を行い、課題を抱えた子どもたちへの対応を図るために補助教員を配置します。
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地域住民に対する取り組み
コミュニティレベルで子ども達が安心して勉強できる場所を確保するため、コミュニティ・ラーニング・センター(CLC: Community Learning Centre)をディナジプール県に6か所設置します。CLCは保護者や地域住民が集まることができる場所でもあり、ディナジプール県の既存CLCも合わせ、CLCを通じて保護者、地域住民に働きかけ、対象児童の課題を地域で考えていけるよう働きかけます。ノルシンディ県ではCLCは建設せず、集落ごとに学校や住居の軒先など既存の建物を利用し、補習授業の提供や地域住民への啓発活動を行います。
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地方行政・ボランティア・メディアに対する取り組み
本来教育の機会から取り残された児童のケアに当たるべき地方行政が、その責任を果たせるようになるよう、アドボカシー活動を行います。各地方行政レベルの担当者・部局との連携を強め、それぞれの立場・役割でできることを考えてもらうような話し合いの場を設けます。また、事業に関心のある人がボランティアとして関われるような機会を作り出し、メディアを巻き込んで広く情報発信を行います。
また、異なる地域、背景で実施している各事業地の取り組みから相互に学び合うための経験交流を実施します。事業終了後もその地域で成果が定着するだけではなく、事業地以外でも活用されるよう、県および中央レベルでのアドボカシー活動を行い、モニタリングやグッドプラクティスの共有など事業の継続性を高めるための活動を実施します。
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これまでの成果
先住民が多く暮らすディナシプール県の子どもたちの就学率100%を達成
(2023年度)
地域住民が運営する学校運営委員会の定例会議開催率が90%を超え、住民が自主的に教育改善に取り組むようになりました
(2023年度)
活動の様子
photo gallery
家事使用人として働く少女(写真はコロナ前に撮影) 実態調査のために雇用主宅を訪問する現地スタッフ 支援センターで学ぶ少女たち
report
企業・団体との協働
さまざまな企業や団体からの寄付、物品寄付「ステナイ生活」の支援、
現地の事業への直接支援などでご協力をいただいています。
企業のSDGs、CSR活動についてのお問い合わせはこちらをご覧ください。
さまざまな企業や団体からの寄付、
物品寄付「ステナイ生活」の支援、
現地の事業への直接支援などで
ご協力をいただいています。
企業のSDGs、CSR活動についての
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あなたにできることが、必ずあります。
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必ずあります。
「誰も取り残さない社会」、その実現へ。
シャプラニールと一緒に、アクションを起こしませんか。
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シャプラニールの支援活動一覧
1. 子どもの明日を守る活動
2. 災害に強い地域をつくる活動
3.社会からの孤立を防ぐ活動
4.市民どうしのつながりを促す活動