ハシナさん(15歳)は、6歳の時、お父さんが交通事故で亡くなり、お母さんときょうだいでダッカに出てきました。家族は食べるために道で物乞いをして暮らし、衛星的にも悪い環境である路上での暮らしに次第に慣れてきました。そんな時、オポロジェヨ・バングラデシュのスタッフに声をかけられ、ハシナさんはドロップイン・センター(DIC)で暮らすようになりました。DICから学校に通い、今は9年生になりました。
彼女は勉強の合間に、路上で働いている子どもたちに対して早婚の弊害や人身売買、HIV/エイズの知識などを伝える役割を担っているほか、歌や踊りが得意な彼女は、さまざまなイベントなどでも活躍しています。その活躍が認められ、昨年秋には、オポロジェヨ・バングラデシュが実施したネパールでの研修メンバーに選ばれました。今後も勉強を続け良い仕事について、今でも路上で暮らしている母と住むことがハシナさんの夢です。
(アルタフ・フセイン・セリム/コーディネーター、オポロジェヨ・バングラデ
シュ)
ストリートチルドレン支援活動