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過去プロジェクト│障害者の社会的地位および経済状況の改善支援(2015年3月終了)

支援概要

農村に暮らす障害者を持つ人びとが

特別視されることなく生活できるようになるように

これまでも、障害者を対象に、リハビリテーション支援や補装具の提供、収入向上支援、地域住民への働きかけを行ってきました。障害者は自分たちに関わる権利や制度についての知識が乏しく、経済的に厳しい生活を送っています。行動手段もないことから、時に社会から疎外されてしまうことがあります。

障害者やその家族に対する取り組み

障害者のために、基本的なリハビリテーションの機会を提供します。
身体、聴覚、視覚、知的といった異なる障害のある人々が参加するグループ活動を支援し、行政や学校との連携を促進します。家族に対して障害者問題についてのカウンセリングも行います。

今では自分で歩き身の回りのことができるようになりました

今では自分で歩き身の回りのことができます

リハビリテーションで独りで歩き、言葉もしゃべれるようになりました。

独りで歩き、言葉もしゃべれるようになりました

行政や地域の人々に対する取り組み

教師、行政、NGO、地域のリーダーたちと、郡レベルで活動を共有します。
学校の教師、学校運営委員会(日本の教育委員会とPTAをあわせたようなもの)とミーティングを行い、障害のある子どもに対する学校の環境づくりや活動に関して意識を高めます。

事業の成果

障害者のニーズに応じた支援がコミュニティぐるみでなされるようになることを目指し、障害当事者によるグループの結成と育成を通じた家族や地域住民、行政サービスまでを含めた支援体制の構築に取り組んできた。その結果、県の長である県令からユニオン*の役所(UP:Union Parishad)に対して障害者の常設委員会を設置するよう指示が出され、実際に設置が進んでいる。また、金額の多寡はあるものの、活動地域内 18 の UP のうち、11 の UP で障害者のための予算措置がなされた。パートナー団体のPAPRI は、過去 3 年間の活動により「地域の中で先駆的に障害者問題に取り組む NGO」として認識されるに至っており、UP からは予算の使途について助言を求められるようになった。当該事業は 2014 年度で終了し、2015 年度以降はPAPRIが主体となり活動を継続します。

*ユニオンとは、バングラデシュにおける行政の最末端単位、行政村のことです。約 4,500 のユニオンがあり、平均人口はおよそ 33,000 人。日本の村議会に相当する評議会(Union Council)がおかれ、議員は住民の直接投票によって選ばれる。

動画でみるシャプラニールの活動


パートナー団体紹介

団体名 Poverty Alleviation through Participatory Rural Initiatives

(略称:PAPRI、略称読み:パプリ)

地域 バングラデシュ、ノルシンディ県ライプーラ郡とショドール郡
活動期間 2015年3月終了
裨益者数 障害者600 人、間接的な裨益者を含めると11,000人
団体概要 1999 年、シャプラニールから独立してできた現地NGO。
首都ダッカの北東に位置するノルシンディ県(人口約190 万人)内に活動拠点をもつ中規模NGO として、マイクロクレジット、保健衛生など、広く農村開発に取り組む。スタッフ数は361 人、シャプラニールも含めた全体の年間予算規模はおよそ4,100 万円。
独立した当初はシャプラニールのみをパートナーとしていたが、徐々に組織としての評価を高め、国連開発計画(UNDP)やユニセフ(UNICEF)などの大きな国際機関とも連携している。